熊大附中東京同窓会会長 八重野充弘(昭和38年卒)
細谷英二さん(昭和35年卒・故人)を中心に、「東京に附中の同窓会をつくろう」という話がまとまったのは2010年の初夏のこと。すると、瞬く間にコアメンバーとなる学年幹事が顔を揃えました。しかも、高校は熊高、済々黌、第一、真和、学園大附属など、まんべんなく散らばっています。「これはうまくいきそうだ」と感じたのは私だけではなかったはずです。
それから1年と少しかけて準備をして、赤坂のザ・キャピトルホテル東急で第1回の同窓会を開いたのは、2011年10月のことでした。「いったいどれくらい集まるだろうか?」という不安もありましたが、ふたをあけてみると、400名以上が集う賑やかな同窓会となりました。第1期生から現役の学生まで、見事に世代が繋がりました。最後の校歌合唱まで会は滞りなく進み、終了後、ホテルの担当者から、地方の中学校の同窓会にこれだけの人数が集まることもさりながら、みなさんのマナーの良さに驚いたと言われたことを思い出します。
それから10年以上があっという間に過ぎました。コロナで3年の空白がありましたが、2023年に無事再開することができました。毎回工夫を凝らした記念品を持ち帰ることができ、「ハレルヤコーラス」や校歌を歌うのを楽しみに来る人も大勢います。同窓会のカタチができあがってきています。また、1回目からネットでライブ配信されており、海外在住者もリモートで参加できることが、この同窓会の特長でもあります。
ただ、10年以上が過ぎ、今後もずっと続けていくとなると、少し努力が必要になるかもしれません。同窓会は昔話だけをするだけの場ではなく、世代を超えた交流の中から、新しい何かが生まれることが期待できます。そのためにも、持続させていくことが最も大事です。空白の世代をなんとしても埋めるなど、会員ひとりひとりがアンテナを広げて情報をキャッチできるよう、日ごろから心がけていきたいと思います。今後ともご協力をよろしくお願いします。